ワークショップ課題は、通常の課題よりも複雑です。下記のとおり、数多くのステップまたはフェーズを必要とします。
課題の設定 課題の評価は多数の評価要素に分割すべきです。このことにより、学生による課題評価の自由裁量をより少なくし、学生に評価のフレームワークを与えます。教師には評価要素を設定する役割が与えられ、この設定により評価シートが作成されます。(詳細は評価シートのページをご覧ください。)
通常、評価要素の設定で教師は少数の提出課題例を登録します。これらは、学生が課題提出の準備をする前に、評価を行う練習となります。しかしながら、課題が学生に利用できる前に、これらの例は教師に評価される必要があります。これは、教師にこの提出課題に対する学生の評価 (次のフェーズで作成される) をレビューするときの見本「解答」を提供します。
教師による提出課題例の登録は任意で、一部の課題には適切では無い場合もあります。
学生に課題提出を許可する ここで、学生は課題を利用できます。教師が提出課題例を設定した場合、学生は指定された数の課題を評価するよう求められます。 (評価数は、課題の作成時に設定されます。) 学生が求められた数の評価を行った場合、自分の課題を提出することができます。提出課題例が無い課題の場合、学生は遅延なしに自分の課題を提出することができます。
課題提出フェーズで課題から離れる利点は、提出課題のビルドアップを許可する点にあります。それらが次の2つのフェーズに配置された場合、作業配分を改善することができます。課題が「セットアップ」フェーズから「提出と評価を許可する」フェーズに連続して (許可されて) 置かれた場合、課題を早めに提出した学生は、早い提出課題を評価し、遅めに提出した学生は、遅い提出課題を評価する傾向があります。相互評価が開始する前に「遅延時間」を追加することで、広い範囲に関する問題を軽減します。
学生が課題を提出した場合、必要であれば教師は課題を評価することができます。この評価は、学生の最終評点に組み入れることができます。これらの評価は、課題提出および課題評価フェーズで行うことができます。最終評点計算の前に提供された教師の評価は、その計算に使用することができます。
学生に課題の提出および評価を許可する 課題が相互評価を含む場合、課題を提出した学生には、他の学生の課題が表示されます。まだ、課題を提出していない学生は、課題の提出が許可されます ( しかし他の学生の課題は表示されません)。このフェーズでは、課題の提出、再提出および提出課題、再提出課題の評価は同時に行うことが許可されます。
相互評価フェーズへ移行する前にすべての学生の課題提出を待つため、教師は課題提出および相互評価を2つの異なるフェーズに分割することができます。その場合、このフェーズは全く使用されません。課題は「提出を許可する」から「評価を許可する」へ連続して移行します。このことにより、教師は課題提出期限を設定することができ、提出期限後に課題は「評価を許可する」フェーズに移行します。
一方、教師がそのように明確な課題の分割を行いたくない場合、課題はこのフェーズを使用します。課題提出と評価を同時に許可した場合、教師は割り当てがスムーズに行われるよう、割り当て回数過剰を許す度合を1 (あるいは2) に設定することを考えるべきです (詳細はこのオプションのヘルプページをご覧ください)。いくつかの提出課題で (相互) 評価される回数が増え、いくつかは提出課題の大部分より回数が少なくなる点に注意してください。
学生がクラスメートの課題を評価した場合、その評価を閲覧することができます。オプションが選択されている場合、課題を提出した学生は評価にコメントすることができます。必要であれば、教師はこれらの相互評価を評定することができ、これらの評点を学生の最終評点に追加することができます (しかし、多くの場合、これはあまり必要ではありません。詳細は最終評点の計算フェーズをご覧ください)。
学生に評価を許可する このフェーズでは、相互評価は続きますが、学生は再提出を含む課題の提出を許可されません。課題を提出していない学生には、もはや課題提出が許可されないことが伝えられ、いかなる評価対象 (相互評価) 課題も表示されません。
必要であれば、教師は続けて相互評価を評定することができ、これらの評点を学生の最終評点に追加することができます (しかし、多くの場合、これはあまり必要ではありません。詳細は次のフェーズをご覧ください)。
最終評点の計算 期限がすぎた場合、学生に更なる評価を許可しないため、教師は課題を次のフェーズに移動します。教師が望む場合、提出課題例に対する評価の評定および学生の提出課題の評定を完了することができます。また、教師は学生による相互評価も評定することができます。十分な数の評価が各提出課題になされたならば、これは本当に必要ではありません。各学生の「グレーディング・パフォーマンス」は、相対スコアより決定することができます。
評定が完了した後、教師は学生の最終評点を計算します。これらの最終評点は、学生の課題に対する教師の評価、学生の課題の平均相互評価および学生のグレーディング・パフォーマンスの通常3つの要素から構成されます。最終評点は、教師によって入力された、学生のコメントに対する平均「評定点」を含むことができます。これらの3つの要素には、最終評点の計算が行われる前に教師から加重が与えられます。
最終評点の表示 課題の最終フェーズでは、学生に自分の最終評点の詳細を閲覧させます。必要であれば、教師は最終評点の計算に使用される加重の調整を可能にするため、課題に戻ることができ、学生に修正された評点を表示することができます。
また、学生 (および教師) には学生の提出課題に関する「成績一覧表」が表示されます。一覧表は、最高の提出課題が一番最初に表示される評点順に掲載されます。提出課題に与えられる評点は、教師の評点および相互評価 (利用できる場合) の組み合せとなります。使用される加重は、前のフェーズで与えられたものです。
課題のどのフェーズでも、教師は「管理」ページを開くことができます。「管理」ページでは、現在の課題の状態を表示します。教師の提出課題例 (いくらかでもあれば)、学生の評価 (教師の提出課題例、自分の提出課題および他の学生の提出課題)、および学生の提出課題が一覧表示されます。教師は、このページを提出課題の評価および再評価、提出課題および評価の削除、および課題の進行を大まかに確認するために使用することができます。